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不妊でお悩みの方

不妊の方の相談が増えています。

 

現代の医学は技術的に大きな発展を遂げましたが、だからといって妊娠の成功率が格段に向上したわけではありません。婦人科で診察された後、ご相談に来られる方がほとんどです。
やせすぎや肥満、冷たいものの取りすぎなどの生活習慣、職場での冷房による体の冷やしすぎなど不妊につながる条件がたくさんあり、また妊娠できるからだをつくるには好ましくないストレスの多い社会環境でもあります。そのような中、漢方の理論や漢方薬が妊娠への手助けとなることが多いのも事実です。

生活習慣を改善し、漢方薬を取り入れ、妊娠できる”からだづくり”を目指してみましょう。

1. 卵巣年齢:卵巣の若返りをはかりましょう。

赤ちゃん作りの本拠地は卵巣です。卵巣は、細かい血管がたくさん集まり、多くの血液がめぐっています。卵巣は血液の貯蔵庫なのです。
卵巣には赤ちゃんの卵である「原子卵胞」があり、卵巣は卵胞をはぐくみ、ここから女性ホルモンを分泌され、血液に乗って子宮に運ばれた女性ホルモンは子宮内膜を育て、ふかふかの受精卵が着床しやすいような温かいベッドを用意します。このような卵巣の作用はすべて血液の働きに頼っています。
この卵巣の毛血管の働き、血流量の良し悪しが卵巣年齢を決定づけているのです。
血液がたくさん流れれば流れるほど卵巣は重量を増していきます。血流量が多ければ多いほど卵巣の働きは活発になります。
卵巣の「血流量」は卵巣年齢のバロメーターなのです。
漢方では「補気」、「理気」、「活血」、「補腎」などといった方法を用いて卵巣や子宮の血流量の改善をはかることが出来ます。

2. 基礎体温表をつけましょう

体温は低温期と高温期の二層性になっていますか?
基礎体温を測定することによってあなたが今どのような体調にあるか知る手がかりになります。基礎体温には重要な情報が含まれているのです。基礎体温を測ることによって排卵の有無が分かります。それによって不妊の予防や治療に役立てることが出来るのです。
基礎体温表はあなたの日記帳です。個人の記録として、前期と比べて経血の量の(多、中、少)や、身体のデータとして体重、体脂肪率、前日の就寝、当日の起床時間の他、体調に関することを記録しておけば、基礎体温表と共にあなたの身体の全体像がつかめます。漢方は現代医学と違って、からだの全体像から体質を判断し、症状にあった薬を選択していきます。

3. 漢方のからだに対する考え方(陰陽について)

現代医学では人間のからだを細胞が基本となって構成され、からだの各臓器はその細胞が集まって出来た部品の集合体のように考えています。その各部品を分析・研究・治療していくのが現代医学です。
それに対して中国の伝統医学である漢方は、人体を小さな宇宙と考えています。自然界の大宇宙の営みが小宇宙である人体でも起きていると考えるのです。朝日が昇る、夕方になれば日が沈み真っ暗な夜が訪れます。太陽を「陽」とすれば月は「陰」、自然界のできごとすべてを「陰陽」の二つの対象に分類したのです。そしてこの陰陽は絶対的なものではなく、相互に依存しあう関係だと考えました。
例えば陰に分類されるものは「寒、裏、水、夜、重い、静、月、 女、下、左、内、暗」
陽に分類されるものは「熱、表、火、昼、軽い、動、太陽、男、上、右、外、明」
女性の月経周期に例えるならば、低温期は陰、高温期は陽と考えることが出来ます。
そして、この月経周期に漢方の理論を取り入れたものが、月経周期調整法です。

4. 月経周期調整法(周期療法)

月経周期調整法は、陰陽の考え方を基にして月経周期を月経期、卵胞期、排卵期、黄体期という4つの時期に分けています。この4つの時期を通じて、女性ホルモンの卵胞ホルモン(陰)と黄体ホルモン(陽)のホルモンは、協調し合いながら月経周期を展開するのです。

①月経期:

不用になった子宮内膜や月経血をすっきりとスムーズに排泄する時期です。月経期は、高温期(陽)から陰に体調も大きく転換する時期です。気血のめぐりを良くして月経血や子宮内膜を「理気活血」という方法で排泄し、古い血液を残さないようにします。

②卵胞期:

卵胞の成長を促し、受精卵が着床しやすいように十分な「精」「血」を補う時期です。この期間では「腎」の気を補います(「補腎」)。

③排卵期:

成熟卵が卵胞膜を破って排卵する時期は体温が上昇し、「陰」から「陽」に転換する時期です。転換を促すために「補腎」の基本とし、気血の働きを活発にするために陽気も補います。

④黄体期:

排卵から体温は上昇し、陰から陽への転換した時期です。子宮内膜の分泌を促し、受精卵が着床しやすいように、「補腎」の基本として、陽気が受精卵にいきわたるように、「補陽」をしっかり行います。また月経を前にして、陽気が鬱して胸の張りや、イライラ、不眠、便秘などの月経全症候群(PMS)が現れることもあります。「疏肝理気」という方法で、気分を健やかにします。

以上のような流れを基礎に、お客様の体質に合った漢方を選択していきます。

妊娠できるからだづくりの手助けができれば幸いです。

おすすめ漢方薬・健康食品

書籍紹介

◆「漢方閑話」著者:平野欽也

漢方閑話1996年より月1回「富士ニュース」に寄 稿してきた「漢方閑話」がこの春、100回目の連載を迎えました。これまで新聞をお読み頂いた方々からのご指導や励ましに感謝を込め、第1回目からの「漢方閑話」を1冊にまとめました。その日その時期における身近なことから社会問題までを漢方にまつわる話と織り交ぜて紹介しています。 ご希望の方は、当店までご連絡下さい。

五行説

陰陽説に加え、古代中国の思想であり、中医学の基本となるものが五行説です。
これは、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなり、これらは互いに影響しあい、廻るものであるという考え方です。
中医学においては、木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎 の5つの臓器が対応しています。
やはり、これらは互いに影響しあってバランスがとられているのです。

(2011.9.8)

陰陽説

中医学理論の基礎に「陰陽説」があります。
これは、この世のすべての事象・現象はそれぞれが単独で存在するものではなく、「陰」と「陽」という、相反するもので存在し、かつ依存しあっているという相対的な関係です。
代表的な具体例として、「天」(陽)と「地」(陰)があります。
そして、からだのあらゆる事象もそれぞれが依存しあっていて、バランスが崩れると病気を発症するという考えです。

(2011.8.25)

中医学とは…

中医学とは中国の伝統医学です。
その症状や病気がどのような原因で起きているのかを分析し、その結果、治療法や薬が決定されていきます。
日本で主に江戸時代に発展してきた(厳密の意味での)”漢方”とは、理論が異なります。
当店では中医学の理論を取り入れ、お客様の症状や体質を細かく分析して、薬をお選びします。そのため、全く同じ症状であっても、異なる治療法となることもあります。

(2011.8.17)

店長の一言

ホームページをリニューアルしました。

湿度の高い暑い日が続きます。
夏バテで食欲がない、からだが重い、といった時もお気軽にご相談ください。

(2011.7.27)
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